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このサイトについて

HP・ブログ開設のきっかけ

納棺師のHP? ブログ?

ブログに関しては個人情報保護等を考えると、お仕事内容をリアルタイムで書き残すことは通常できないことだとはわかっています。

なので、頻繁に更新はできないかもしれませんし、過去の体験のお話が多くなるかもしれません。

ただ、自分たちがどういった思いで、この仕事をしているのか。

どういうことを日々感じているのか。

そういうことを書き記すことで、伝えられる何かはあるのではないかと思っています。

また、人となりや、考え方を知っていただくことで、共感を感じてくださったり、少しでも身近に感じてくださるとうれしいなと思っています。

​あまり飾らずに、綴ることを心がけます。

このサイト・ブログを通して、同じような気持ちでお葬儀と向き合っている葬儀社様とご縁がつながりますように。

また、お葬儀で、想いを残したまま見送ってしまうご家族が一人でも少なくなりますように。

​そんな想いを込めて、このサイトを作成しました。

​手から手へ 伝えたい想い

つなぐ納棺誕生のきっかけ

​~つなぐ納棺パンフレットより抜粋~

つなぐ納棺が生まれるきっかけとなった一つのお葬儀があります。

私たち夫婦にとっても大切な方が旅立たれ、その納棺を夫婦でお手伝いさせていただくことになりました。

納棺師時代、ご納棺前に、私たちの手で少し温めた故人様の手をつないでいただいていたので、その時もそうしました。

「生まれたときに手を握り、成長の過程で手をつなぎ、お母さまが体調の悪いときには、こちらから手を差し伸べ、いろんな場面で手と手をつないで過ごしてこられた。その想いを、手をつないでしっかり感じてほしい。何よりもお体が傍にある時に感じてほしい」

そんな思いをお伝えしたところ、深い悲しみの中でも、過去の大切な時間に想いを馳せ、つないだ手から、ありがとうの想いを伝える特別な時間を過ごしていただくことができました。

『こんな風に見送ることができて本当によかった。』


『触れることはできないと思っていた。』

という声をかけていただいた時に、過去にも自分が関わることで、


『今までのお別れと全然違う。』


『こんな風にお別れさせてくれてありがとう。』

 


そういう言葉を、たくさんいただいたことを思い出しました。

納棺師とはいえ、会社員であるが故に、マニュアルに沿って淡々と時間内で納めることを求められることに心が追いつかず、一度は納棺師の職を離れましたが、今ならもう一度、手と手をつなぎ、限られた時間の中でもゆっくりと想いを込めてお別れをするお手伝いができるのではないか?

 


その思いを夫に伝えたところ、彼も同じ思いを抱いていたようです。

悲しいお別れを経験したことのある私達だからできるお手伝いがある。

手を繋いだ思い出がある方はもちろん、手を繋いだ記憶があまりない方には尚のこと、可能な限り手をつないでお別れしていただきたい。


そして、様々な想いを繋いでいきたい。

そんな思いを込めて、つなぐ納棺は生まれました。

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