top of page

3000年前の六文銭?

先日、興味あるタイトルが♪


『古代エジプトの黄金の舌!』


というような予告だったので、なぬ!?と思い録画していました。



ようやく見たら、とても興味深い内容でした。



所説はあるにしろ、この黄金の舌は(もちろん純金)


”冥界の門を通るときの通行料”


とも考えられると。




なんと、3000年以上も前の古代エジプトの時代から、

六文銭的なものが必要だと考えれてたのか~。



と、なんだかしみじみしました。




日本では、三途の川の渡し賃と言われている六文銭。




古代エジプトでは、冥界の門はどんな感じで考えられていたのか、それも興味深いところです。




エジプトでは人は亡くなると、ナイル川の東岸から西岸へと渡り、そこで冥界の王であるオシリス神によって地獄か極楽のどちらに行くかを裁かれるといわれているそうです。


これは、三途の川を渡り、閻魔様に裁かれるというお話にとても似ています。



紀元前数千年の昔に古代エジプトで考えられた死後の世界が、仏教の中では浄土教となって日本に伝わったとお話されている文献も拝見しました。



そして、古代エジプト時代にもすでに、日本でいう戒名というようなものもあったようですし、死者は、宮殿の西側に墓地を作り埋葬されていたようです。


日本も、奈良に都があったころは、藤原京の西側の飛鳥川を渡ったところに、高松塚古墳をはじめ、王族のお墓がたくさんあります。



仏教は中国から日本に伝来したものですが、歴史的には、もっと遠い遠い過去の文化を受け継いでいる感じが、すごくミステリアスで興味深い部分です。



さて、現世にお話をもどすと・・・


ご納棺の際に、六文銭のお話をお伝えしたときに、各ご家庭でいろんな思いをもってご対応されるのですが、ご宗派それぞれの考え方はあるにしても、そういうことを飛び越えて、

やっぱり、少しくらいお小遣いを持たせてあげたい。という想いが多く感じられます。



現在は、実際のお金ではなく、紙にプリントした六文銭をお持ちいただくことが多いですが、お住まいの地域によっては、10円玉などをご一緒にお入れになり、お骨上げの際に、その小銭をお守りとしてお持ちになられるところもあるようです。




古代エジプト時代の六文銭のような、黄金の舌。


時代を超えて、亡くなられた方と、見送る側の想いの形をみることができ、感動しました。




今日も最後まで読んでくださりありがとうございます。



Comments


bottom of page