納棺師のお仕事をしていて、興味がある本を今までいろいろと自分のために読んでいましたが、そんなことももしかしたらどなたかの役に立つこともあるかもしれないので、たまには読んだ本の紹介もしてみようかと思い立った、つなぐ納棺です。
上手に紹介はできませんが、綴ってみます^^
今回の本は
『DIY葬儀ハンドブック』松本祐貴著
最初、購入したときは、正直
「また、葬儀を格安で行うにはどうしたらいいか?をやみくもに書き綴ってある本ちゃうん?」
と思ってしまっていました。(著者様すみません・・・)
読み始めてみると、これは、ちょっとお葬儀を経験しました。というだけでは絶対に書けない、しっかりとした内容でかなりビックリしました。
大切な方が亡くなられてからやらないといけないこと
お別れまでの流れ
手続きについて
火葬までに絶対に必要なもの
自分一人ではできない部分
DIY葬儀と謳っている通り、葬儀社を通さずに、自分で葬儀を行うために必要な事や物がすべて記載されています。
そして、絶対にDIYをお勧め!というスタンスではなく、
この部分はちょっとプロの力を借りたほうがいいかな?
という事もきちんと書かれてあるところがとても親切に感じました。
納棺師の私としては、祭壇や、お式の金額を控えめにした場合でも、
古式湯灌や納棺の儀にお時間を頂くことで、
あわただしく過ぎてゆくお別れの時の流れをすこし切り替えて、
ご親族の皆様でゆっくりと故人様を偲び、思いを伝える大切な時間としてお過ごしいただける。
そんな大切な時間をご提供できるという事は、ご提案させて頂きたいと思います。
実際に・・・
古式湯灌や、納棺中に、
お一人の方だけが知っていた故人様のお話が皆様にシェアされる貴重な出来事や、
思い違いをしていたことが、皆さんでいろんなお話をしておられる中で解消されるような出来事、
故人様の想いを皆さんが知るきっかけとなったり、
また、ご遺族様の故人様への想いをあらためて気付きあう時間になったり、
涙あり、笑いあり、そんな時間を過ごして頂くことがとても多いのです。
話がそれましたが・・・
この本には、さらに、お墓のことや、戒名のこと、お布施のことも書かれています。
最近は住宅事情や、ご家族の構成などによる、お墓終いを考える方も増えているようなので、参考になる内容もあるのではないかと思います。
また、DIYだけではなく、通常のお葬儀を業者に依頼して進める際にも、とても参考になることがたくさん書かれてありました。
特に、終章に書かれている、納得の葬儀社選びの部分は、どのような方にも是非一読していただきたい内容だなと感じました。
大手葬儀社
個人葬儀社
ネット系葬儀社
のそれぞれのメリットデメリットが記載されています。
どういった思いで、どういったお見送りをしたいか。
現代はそういったご家族の想いに寄り添ったお葬儀を選択される方が多くなっています。
ご家族の想いに沿って葬儀社を選ぶということは、いざという時が来てからではなかなか冷静に探せないことも多いので、やはり、事前相談といったことはとても大切だと思います。
これは決して、不吉な事ではなく、100%誰にでも起こり得る未来への対策として、お考えいただくことなのです。
つなぐ納棺でも、お葬儀のご相談のご対応をさせて頂いておりますので、お気軽に相談していただければと思います。
葬儀社ではないので、気軽に話せることもあるかとおもいます^^
また、どちらの葬儀社でも、事前相談をしておられます。
ご近所の葬儀社さんを何社か回り、それぞれのプランだけではなく、担当者の対応や、設備の確認、掃除の塩梅や、会館の空気感など、ご自身の肌で感じておかれることもとても大切な事だと思います。
もしも、葬儀社の事前相談に行くのをためらうという方は、一度こういった本を読んでみられるのもよいのではないでしょうか^^
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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