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  • tsunagu3231

遠慮は無用です。

ここの所あたたかく、川沿いの菜の花が美しく咲いていましたが、

個人的には、菜の花のお浸しやお味噌汁が大好きな、つなぐ納棺です。

季節の食材はおいしいですね♪


さて、皆様は、大切な方とのお別れの時に、


元気だった時の印象を残してお別れしたいですか?


それとも、


今のそのままの自然なお姿でお別れしたいですか?



これは、ご遺族様となられたご家族の皆様の中でも意見が割れるところでもあります。


また、もし、ご生前にエンディングノートなどを書かれている場合にも、ご本人様のご希望と、ご遺族様のご希望が違う場合もあるかと思います。



エンディングノートに、とにかく美しく化粧をしてほしいと書かれていたとしても、ご家族の皆様にノーメイクの印象が強ければ、違和感でしかないからです。




実際、お口が開いているから閉じてあげて欲しい。と葬儀社様からご依頼を頂いてお伺いしても、ご家族様とお話させていただくと、


「お父さん、いつもこんな顔してねてたもんなぁ。」


とおっしゃられたり、


「おかあさん、この顔でずっと入院してたから、この顔の方が見慣れてる。」


というお話になる場合も多いのです。



ただ、そこで、何もせずに、そうですか。では。


と言って席を立つのではなく、


印象は変わられるかもしれないことを前提に、お口をお閉じしたらこんなご表情になられますよ~。という事は見ていただくようにしています。



それをすることで、


「あら。お父さんえらい男前やん!」


「お母さん、べっぴんさんやんー」


とやっぱり、閉じたって~。というお話になることもあります。



想像でわからないことは、一度はお見せして、できる限り後悔が少なくなればいいなぁと思います。



これは、お口だけのことではなく、


例えば黄疸が出ている場合の男性の方などは、

お顔色は整えて欲しいけど、濃いメイクはちょっといやかも。というケースも多いです。



そんな場合にも、一度は整えさせて頂いて、もちろん、きれいにお化粧をお取りすることは可能ですので、そのことをお伝えした上で、お顔色を一緒に見ていただきます。



そうすると、濃すぎてお父さんじゃない!という不満を残したままお別れをする方を減らすことができると思っています。




ご遺族様は、大概の方が、私たちにさえ遠慮したり、こういう事聞いてはいけないんじゃないかと気を使われたりしておられる印象があります。


もしくは、せっかくしてもらったから言いにくい。と、遠慮されていることもあるかもしれません。



突然のご不幸に見舞われたご遺族様が、わからないことや、知らないことがあることは当然のことですし、ましてや、納棺師や病院さんや介護士さんがしてくれたことへのご遠慮などは、本当に必要ないことです。



なので、決して遠慮されることなく、どのような事でも、安心してお伝えいただければと思います。



もちろんこちらも、皆様の思いをきちんとお伺いできるように最善を尽くします。



常識や、思い込みだけで印象を選ぶのではなく、

皆様のお別れしたいお姿でお別れしていただいてよいのです^^


特に今は、ご家族様やご親族様だけでお別れされることも増えてきました。


ご近隣の方や、お仕事のつながりの方にもお別れをされる場合には、また、ご家族だけのお別れの形とは違う選択が出てくるかもしれません。



そんなときにも、できる限り、皆様の思いに寄り添うことを第一に、よりよい方法もご提案しながら、お別れのお姿を共に考えていけたらいいなぁと思います。




改めて、最初の話に戻ります。



私たちは、技術的には、お痩せになられたお顔を自然にふっくらとさせて頂くことはできます。

目やお口をお閉じすることも可能です(ご戦前のご病気などによっては難しい場合もあります)

あざや傷などもカバーすることは可能です。


ですが、


ご遺族様が、


目が開いている方がまだ生きている時のような感じがする。

お口が開いている方が息をしているみたいだ。

痩せてしまったけど、この姿が頑張った姿だから。

昔からある傷だから、これは隠さないで欲しい。


そうご希望されるのはごく自然なお言葉なのです。



また逆に、


目は閉じてあげて欲しい。

お口は絶対に閉じてください。

眉毛も髪の毛も整えて、ばっちりメイクで見送ってあげたい。

痩せてしまった姿より、以前の面影に寄せて欲しい。

傷は気にしていたからできればカバーしてあげて欲しい。



こういったご希望も、とても自然なお言葉なのです。



お召し物も同じです。


いつも着ていたユニフォーム。

愛用のダンスウェア。

いつものお散歩スタイル。

趣味の舞台用のお召し物。



こういったお着替えをご希望される方もおられれば、


やっぱり白装束で。



どちらも同じ、ごく自然なご意見なのです。




お別れの現場で、常識だけを気にしたり、こうしないといけないと思い込みを持ってしまったり、気を遣って、思うことがいえなかったり、

そういったことが、一つでも無くなることを願っています。




もしもの時に、何かご相談があればいつでもご連絡をくださいませ。


ご遺族様となられた方たちが、一つでも後悔のないお別れをしていただくために、いつでもお気軽にお別れのご相談ができるコミュニティの準備中です♪(いつになることやら・・・ですが)



今日も最後まで読んでくださってありがとうございます。








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