つなぐ納棺です。
今日のニュースで、奈良県の火事での死亡者の人数が、昨年一年間の人数に既に上回りそうだとのことでした。
お亡くなりになられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
今日は1月19日、たったの19日で既に・・・・
原因の一位は、コンセント出火。
タバコやストーブではないんですね‥‥
実はつなぐさん。
今から10年ほど前でしょうか?
住んでいた家が火事になったことがあります。
その頃は湯灌師をしていて、会社勤めだったのですが、午前のお仕事を終えて、現場を出たら、現場に当時の所長さんが!
あら?なんかやらかしたかしら??
なんて思っていたら、ものすごい思い詰めた顔で、とにかく早く家に帰って!とのこと。
(現場だったので詳細が話せず・・・)
帰宅中に、家が火事になっていることを知りました。
当時家には愛犬くんが2匹。
最初にその子たちの無事を聞いていたので、もう、とにかくほっとして、火事のこと自体はショックとかの感情を通り越していた記憶があります。
日にちが経つにつれ、両親の思い出のものや、犬たちの想いでのもの、大切な食器や本や洋服、すべてが失われたことに気付き、ものすごいショックが襲ってきました。
わんこを助けてくださったレスキューの方には本当に感謝しかないというのが、私の火事の思い出です。
そして、この火事、
コンセント発火でした。
その当時、私が暮らしていたのはは築50年ほどの平屋でした。
暮らすには十分だけど、作りも古いため、コンセントの数も少ない。
なので、タコ足配線にせざるを得ない部分はありました。
何が原因か、はっきりしたことはわからないままだったのですが、発火元はコンセントだったとのこと。
めちゃくちゃこわいな・・・・・と思いました。
寝てる時に発火していたら、私も一酸化炭素中毒で眠ったまま意識を失ってしまっていたかもしれない。
なので、火事のニュースには、個人的に敏感になってしまいます。
現在の奈良県の火事での死亡者は、ほとんどがご老人とのこと。
私が住んでいた家のように、コンセントが少なかったりする場合も多いかもしれません。
また、水回りの湿気が原因になるかもしれません。
お年を重ねると、お掃除も大変になってくるので、コンセント周りの埃が原因になるかもしれません。
ご年配の方だけで暮らしておられるご家族や知り合いがおられる皆様。
ご本人様たちだけで注意できる範囲は限られています! 是非、周りの方たちからの助言やサポートをしてあげてくださいませ。
(もちろん、コンセント以外の火の元にもご注意くださいませ!)
コンセントなどの電気による火災を防ぐために気を付ける事!!
・定期的にプラグを抜き、ほこりなどの不着を防ぐ。
・たこ足配線はコンセントの許容量を超えないように!
・必ずプラグ本体を持って、コンセントを抜きましょう(コードを引っ張らない!)
・コンセントのコードは束ねたまま使わないこと!
・コンセントコードに傷があるものは使用しないこと!
・コンセントの差し込みがゆがんでいるものも交換しましょう!
・使用していないコンセントの穴には、絶縁キャップをつけましょう!
・コンセントの差込口の隙間に埃が入らないように、プラグ安全カバーをつけましょう!
*電源プラグの刃の根元に絶縁性のキャップが付いていて発火を防ぐプラグや、トラッキングを感知して瞬間的に電力供給をストップさせる電源タップなどもあるようです。
また、地震における火災の主な原因も、コンセント発火が多いようなので、感震ブレーカーを取り付けるのもよいかと思います。
なかなかご自分では行動に移しにくいことも多いかと思いますので、是非周りの皆様でサポートして差し上げてください。
火災での死亡者の方は、私たち納棺師ができることがほとんどない状態となっておられることが多いのです。
過去に聞いた時は、エンバーマーさんでも火事のご遺体は復元は無理だとおっしゃっていました。
そうなると、ご遺族様は、お顔を見ることもできずに、見送らないといけない可能性が高くなります。
それは本当に辛いことなのだと感じています。
誰かのほんの少しの注意で、そのリスクを回避できるのであれば、是非その方法を先に取っていただきたいと願っています。
今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。
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