つなぐ納棺です。
先日ピッと付けたTVで、白洲次郎さんのドキュメントをしていました。
(またテレビネタですみません💦)
お恥ずかしながら、白洲次郎さんについては、随分前にテレビ東京の
というドラマを見たときに、初めて知った人というレベルの認識しかありません。
生田斗真さんが演じておられて、いやいや、そんなカッコいい人じゃないやろーサーと思っていたのですが・・・・
ちょうどテレビをつけた時に出た次郎さんのお写真が、あら、男前✨
全然誇張してなかったんや!と思いました。
「従順ならざる唯一の日本人」とGHQの要人に言わしめたお方だそうです。
このお方、遺言に
「葬式無用、戒名不用」
と記載されていたことが有名なようです。
もしや、日本で初めて、葬儀はいらないって言うた人なん?と思ったら、明治時代の思想家さんが、初めて公言した方のようですね。
とはいえ、葬式無用となると、コロナが追い風にもなって主流になりつつある、家族葬スタイルよりも、もっと何もしないスタイルです。
葬式簡素に。ではなく葬式無用!ですから、火葬のみってことだし、
戒名不用という事は、お坊さんも呼ばれないだろうし。
実際に、この遺言が守られたのかどうかが気になって、テレビを見終わってから、調べてみたところ、とっても詳しく書いておられるブログがありました!!
橘 さつきさんという、「家族と葬送」について考えるライターさんの記事です。
家族関係に悩んだ私だから見えた 新しい「弔いと葬送」のかたち より
↑こちらの情報によると、奥様の白洲正子さんは、きっちりと遺言を守り、ご遺族だけで酒盛りをしてお別れされたそうです。
今でいう、家族葬をもう少しフランクにした感じかもしれませんね。
橘さんのブログには、亡くなる間際の白洲次郎さんが残した、プッと笑える最期の言葉も書かれていましたので、お時間があればぜひ読んでみてください。
橘さんのブログにも記載されている通り、葬儀のやり方については、遺言を守る、守らないというのは、残されたものの選択なので、実際にその通りにならないこともあります。
でっかい式をしてくれぃ!と言い残し、借金しか残してくれてなかったら、やれない場合もあるかもしれないし…
逆に、葬式無用!といわれても、どうしても盛大に送ってやりたいとご遺族様が望まれたら、そういうお別れを選ばれるかもしれません。
中には、家族葬です。とお伝えしても、どうしてもお別れしたい!とご縁のある方がたくさんお見えになられることもあるでしょう。
そういったイレギュラーはあるにしても、やっぱり、自分の意志は伝えておくことは大切だなぁと感じました。
大きなお葬儀、小さなお葬儀、火葬のみのお別れ、どのようなお別れでも大概の場合が、あわただしくお別れの時間が流れていくことが多いと感じています。
そんな中、ほんの2時間ほど、私たち納棺師にお時間を頂ければ、
故人様への想いを一つでも多くお伝えするための、かけがえのない時間を共有させて頂けると思っています。
納棺師は、ただ、体をきれいにしたり、お着替えをし、メイクをするだけの存在ではないという事を知って頂ければ幸いです。
もし私が白洲次郎さんにお会いできていれば、
ご親族の酒盛りが始まる前に、日本で初めてジーンズをはいたといわれている粋な次郎さんに、デニムと、白シャツをお着せして、
「そうそう!これが、次郎さんやんな!!」
とみんなで思い出話に花を咲かせながらお見送りしたかったな。と思います。
(ただの妄想ですが・・・)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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